2022 대한민국오페라페스티벌 초청작 “허왕후” 감상기

저는 (역대) 한화이글스 선수 중에서는 장민재 투수를 가장 좋아합니다. 저는 류현진 선수보다도 장민재 선수가 더 좋습니다. 제게 있어, 장민재 선수가 감격적인 데뷔 첫 선발승을 거두었던 2011년 6월 16일 대전 KIA전은 지금도 잊을 수 없는 경기입니다. 장민재 선수의 시즌 초부터의 첫승을 향한 눈물겨운 노력이, 당시 유학중이던 제게 큰 위로와 힘이 되었기 때문이지요. 정확히 이 날부터 장민재 … Continue reading 2022 대한민국오페라페스티벌 초청작 “허왕후” 감상기

PERSONAL SUMMARY ON STATISTICAL MECHANICS -2-

Equilibrium between a system and a heat reservoir The reservoir is assumed that it is the most largest one in the given system. is the energy of a system what we are interested in. is the energy of any other part of the heat reservoir. The number of all possible systems is . Then the … Continue reading PERSONAL SUMMARY ON STATISTICAL MECHANICS -2-

Ward-Takahashi Identity on the continuum: 1. Path Integral Formalism

For simplicity, we consider the single flavor quark field which have local gauge symmetry, First, we consider the change of the functional integral measure. Naively thinking, the functional integral measure is changed as Therefore we can say that Here, note that is infinitesimal parameter. This means that in the level. Then, , one of the … Continue reading Ward-Takahashi Identity on the continuum: 1. Path Integral Formalism

Derivation of the Ward-Takahashi Identity in the path integral formalism

If a theory has a symmetry, then there exists a symmetry transformation which conserves, The definitions of vacuum expectation value of an operator and are as follow, The infinitesimal forms of a symmetry transformation on and are given as The , is transformed as , where is the Jacobian of functional integral measure. From the … Continue reading Derivation of the Ward-Takahashi Identity in the path integral formalism

Five topics on loop momentum integal: for the introduction of dimensional regularization

To test this blog whether it is compatible with LaTeX or not. 1. Calculating loop momentum integral with Beta function. where, from the definition of Beta function, and its property we can say that Therefore, 2. Gamma matrix techniques From the anticommutation relation of -matrices, we can say that if for example, We can say … Continue reading Five topics on loop momentum integal: for the introduction of dimensional regularization

Phase diagram at finite temperature and chemical potential in strong coupling limit of lattice QCD

Phase diagram at finite temperature and chemical potential in strong coupling limit of lattice QCD Jaedon Choi Master’s Program in Physics Advised by Kazuyuki Kanaya Submitted to the Graduate School of Pure and Applied Sciences  In Partial Fulfillment of the Requirements For the Degree of Master of Physics  at the University of Tsukuba  Februrary 2013 Abstract Analytical approach … Continue reading Phase diagram at finite temperature and chemical potential in strong coupling limit of lattice QCD

바다여 :: 물의 영혼

髙田三郎(다카타 사부로)가 高野喜久雄(다카노 키쿠오)의 시를 바탕으로 작곡한 합창모음곡 “水のいのち(물의 영혼)” 중 다섯번째 곡 “海よ(바다여)” 원작: 다카노 키쿠오 역사: 최재돈 벤자민 세상 그 모든 티끌들 더러워 지칠대로 지친 강물 끌어 안아서 모두 다 끌어 안아서 언제나 새롭디 새로이 다시 태어나네 바다의 불가사의 쉬지도 않는 바닷가 파도의 손이 새하얀 손이 부지런하게 언제나 부지런하게 수없는 모래 수없는 자갈들을 … Continue reading 바다여 :: 물의 영혼

바다 :: 물의 영혼

髙田三郎(다카타 사부로)가 高野喜久雄(다카노 키쿠오)의 시를 바탕으로 작곡한 합창모음곡 “水のいのち(물의 영혼)” 중 네번째 곡 “海(바다)” 원작: 다카노 키쿠오 역사: 최재돈 벤자민 하늘을 비추고파서 파도 하나도 없이 잔잔할 때도 있네 바위랑 섞이질 못해서 하루종일 미친듯 날뛰는 때도 있다네 하지만 세상 모든 강들은 항상 그대만을 향해서 언제나 흘러왔다 바닥에 가라앉힐 것들은 앉히고 하늘로 돌려보낼 것들은 하늘로 올리었다 사람조차도 … Continue reading 바다 :: 물의 영혼

강 :: 물의 영혼

髙田三郎(다카타 사부로)가 高野喜久雄(다카노 키쿠오)의 시를 바탕으로 작곡한 합창모음곡 “水のいのち(물의 영혼)” 중 세번째 곡 “川(강)” 원작: 다카노 키쿠오 역사: 최재돈 벤자민 어째 올라가지를 못할까 어째 골짜기를 향해 흐를 수밖엔 없을까 그대는 아는가, 저 심연 속 강물의 그 마음을 참으로 강물은 저 산이 그리워 우뚝 선 봉오리가 그리운 이 영혼 저 높은 하늘이 그리운 이 영혼 저 … Continue reading 강 :: 물의 영혼

물웅덩이 :: 물의 영혼

髙田三郎(다카타 사부로)가 高野喜久雄(다카노 키쿠오)의 시를 바탕으로 작곡한 합창모음곡 “水のいのち(물의 영혼)” 중 두번째 곡 “水たまり(물웅덩이)” 원작: 다카노 키쿠오 역사: 최재돈 벤자민 수레바퀴 자국이 여기도 저기도 바퀴자국에 고인 물웅덩이 아무리 애써봐도 흘러가지 못하고 다만 묵묵히 고일 수밖에는 없네 어디에든지 있는 물웅덩이 그러다 말라 사라져 가는 물웅덩이 우리들에게도 닮아 있는 물웅덩이 우리들의 깊은 마음 그것은 진흙의 그 마음 … Continue reading 물웅덩이 :: 물의 영혼

비 :: 물의 영혼

髙田三郎(다카타 사부로)가 高野喜久雄(다카노 키쿠오)의 시를 바탕으로 작곡한 합창모음곡 “水のいのち(물의 영혼)” 중 첫번째 곡 “雨(비)” 원작: 다카노 키쿠오 역사: 최재돈 벤자민 한껏 내리거라 비여 한껏 내리어 그 모든 돌처럼 선 이들 위에 또한 스러져 있는 이들 위에 한껏 내리거라 비여 한껏 내리어 그 모든 서로 용서하는 이들 위에 또한 서로 용서 못할 이들 위에 한껏 내리거라 … Continue reading 비 :: 물의 영혼

Cheng&Li Sec. 5.3 :: Non-Abelian symmetry case: the SU(2) x SU(2) sigma model

さて本論に入り、核子のアイソ二重項と、中間子のアイソ三重項、そしてのアイソ一重項によるモデルを考えよう。 まずラグランジアン密度は、 ここでポテンシャル密度は である。このモデルは対称性を持っていて、このままでは可約なので、その既約表現の直和をまず求める必要がある。のファンダメンタル表現はスピンなので、 である。もしくは、スピンが2次元表現、スピンが3次元表現、スピンが1次元表現なのを用いて、 とも書ける。このモデルが中間子のアイソ三重項と粒子のアイソ一重項を持っていることに注意しよう。 変換が中間子と粒子に対していかなる変換則を持つのかを見るために、ディラックスピノルをローレンツ群において扱う時用いた点付きスピノルと点なしスピノルの方法を応用しよう。その時との違いは、ローレンツ群は擬直交群であり、によって点付きスピノルと点なしスピノルが定まっていた。また群の元だったため、ローレンツ群のスピノル表現の生成子はユニタリでもなかった。しかし今扱っているのはなので、擬直交群でなく直交群なのが一番大きな違いである。 以下、を点付きスピノルに、を点なしスピノルにそれぞれ当てる。また、 に注意しよう。つまり、を扱うためには、ベクトル変換群のと、軸性ベクトル変換群の2つを考えなければいけない。それゆえ、群の元は のようにならざるを得ない。ここでは群の生成子で、は群の生成子である。、hあそれぞれ、の群のパラメータである。また、 なのは言うまでもない。それからもも明らかに群なので、その群の生成子としては である。ここでは を満たす行列、つまりパウリ行列である。 次に、表現(もしくは表現)においてのテンソルの微小変換に対する変換則を導こう。 このモデルにおいて、は なので、 である。まとめると、 である。また、核子のアイソ二重項は、2次元表現なのでのファンダメンタル表現による変換則を持つことに注意しよう。 このモデルは群のパラメータが微小の時()、 のような変換に対してラグランジアン密度が不変である。そのネーターカレントは より、 であって、またそのチャージ(もしくは生成子)は、 である。一方、群のパラメータが微小の時()、 のような変換に対してラグランジアン密度が不変である。そのネーターカレントは より、 であって、またそのチャージ(もしくは生成子)は、 である。 次に、これらが代数をなしているのを確認する。 ここで、 を用いて計算すると、 となる。ここで、右辺の第1項は また第2項は であり、ダミーな足を片付けて計算を続けると である。ここまでの計算を全部まとめると であり、(5.167)の最初のリー代数が示せた。続いて、(5.167)の2番目と3番目の代数を示すための計算をしておく。まず、 それからもう一つを書く。 ここで、面倒くさいので引数を4次元のままに書いておくが、時間の引数はと同じだとして同時間正準交換関係を使っていることに注意しよう。 これらの計算で、代数が全部示せる。 このモデルにおいて、の場合対称性の自発的破れが起こり、ポテンシャルの最小値、つまり縮退した真空はは次のように4次元球面上に形成される。 本当の真空はこの中でただの一点に定まらなければいけなく、例えば次のような点が選ばれたとしよう。 のようにシフトされた場でポテンシャルを書き直すことで、粒子が質量を獲得していて、3つの中間子が南部ゴールドストンボソンであることが確認できる。 次はとのそれぞれの生成子と、粒子と中間子との交換関係を計算しよう。これによって何の対称性が破れているのか、もしくは破れていないのかが判断できる。まずの場合を計算してみると、 であって、それぞれの真空期待値は であり、どっちもゼロである。これより、 なのがわかる。つまり、の対称性は破れていないまま残っている。 次にの場合を計算してみると、 であり、それぞれの真空期待値は、 であって、は破れることがわかる。これで、以下が分かる。 このモデルのラグランジアン密度は、核子二重項の質量項を元々持っていない。それは対称性(カイラル対称性)を、自発的ではなく明らかに破っ てしまうからである。しかし核子ラグランジアンの湯川結合は、カイラル対称性が自発的に破れた後、核子に質量項を与える。それは粒子をとシフトして見ればすぐわかる。カイラル対称性が自発的に破れた後の 核子二重項の質量は であり、アイソ一重項中間子の質量は、アイソ三重項中間子の質量はゼロである。したがって、このシグマモデルのラグランジアンの中の対称性は、カイラル対称性ごとが自発的に破れているため、粒子スペクトルとしてはのみが実現されるのである。もし、このモデルにおいてであるなら、カイラル対称性は隠されず(自発的に破れず)のこっていて、中間子も中間子も()の既約表現のまま、つまり でありながら、4つの粒子がみんな質量として縮退されているまま残っている。 Related articles … Continue reading Cheng&Li Sec. 5.3 :: Non-Abelian symmetry case: the SU(2) x SU(2) sigma model

Cheng&Li Sec. 5.3 :: Abelian symmetry case

ここではいわゆるシグマモデルを扱う。このモデルのラグランジアン密度は連続対称性として、もしくは対称性を持っている。まずラグランジアン密度は このラグランジアン密度は次のような変換に対して不変である。 これの対称性を明確にみるには、次のような新たな変数を考える。 とすると、ラグランジアン密度は のようにかける。これは複素スカラー場の理論そのものである。この場合、ラグランジアン密度は次のような変換に対して不変である。 これで対称性が示せた。古典ポテンシャルとして、はの時、 で最小値を持つ。これは平面にとっては半径の円 をなす。この円上のそれぞれの点は、対称性もしくは対称性による真空の無限個の縮退を表していて、実世界を議論するためにこの中の本当の真空としてどちらか1つを選ばなければいけない。例えば のような点が選べる。選んだ時点で真空のもしくは対称性は(自発的に)破れる。 摂動論においての粒子スペクトルを見るために、上で定まった本当の最小値の回りでの微小揺らぎを考える。そのために、 のようにシフトした場を定義する。これを用いて等式変形をしてみると、の中にはの2次項が存在しなく、の2次項は存在している。これよりは無質量な南部ゴールドストンボソンであり、の質量がであることを示している。実は先ほどの平面上の半径の円をを極座標的に考えてみよう。動径方向では多少の傾きがあるが、極角度方向ではただの平面があるだけである。つまり動径方向に動かすにはポテンシャルの抵抗が存在するが、極角度方向はスムースである。真空を(5.144)のように選んだ場合、極角度方向の揺らぎは方向となる。これからもまた、が南部ゴールドストンボソンなのがわかる。 さて、ゴールドストンの定理をこの場合に適用してみよう。まず対称性においてのネーターカレントを求めよう。対称性の微小変換は なので、 なのがわかる。これよりネーターカレントは、 であり、チャージは、 となる。ここで同時間正準交換関係 を用いると、チャージと場の交換関係を計算することができる。 (5.144)の真空の選び方によると、 である。それゆえゴールドすトンの定理を見るには、だけを考えれば良い。 色んなの中で、右辺のをなすために寄与するのは無質量の状態のみである。の持ち得るすべての運動量モードに対して(ローレンツ不変な形で)和を取ると(つまりフーリエ変換的な形式で)、 である。ここで、規格化条件として が取られたとして の時、(5.153)の等式が成り立つ。また、ローレンツ共変性より も分かる。それゆえ、ネーターカレントのダイバージェンスの行列エレメントは である。ここでカレント保存則によると であるか、 でなければいけない。の真空期待値をnonzeroに取っているので、が自然であり、これはがこのモデルの南部・ゴールドストンボソンであることを示唆している。のnonzeroな真空期待値は、実は中間子の崩壊定数のようなものである。 Continue reading Cheng&Li Sec. 5.3 :: Abelian symmetry case

Cheng&Li Sec. 5.3 :: Discrete symmetry case

これは明らかに連続対称性ではないので、無質量ボソン、つまり南部・ゴールドストンボソンは特に現れない。ただ、(5.123)のという対称性が自発的に破れる条件があり得る環境がどういうものか、そのイメージを学習するのが主目的である。 ここで使うラグランジアン密度は次のようである。 ここには離散対称性の対称性 がある。では$Z_2$対称であるが、ではその対称性が破れることになる。どういうことか説明しよう。このラグランジアン密度に対応するハミルとにアン密度で、特に古典ポテンシャルに当たる部分を考えよう。の空間微分のところが非負なことから、古典ポテンシャルの最小値は、の時はで形成され、基底状態の場がゼロであるが、の時はポテンシャルがメキシコ帽子みたいになって、ゼロでない2ヶ所 で形成されることになる。これを場の量子論の言葉で言うと、においての場の演算子の真空期待値は当たり前みたいにゼロであるが、の時の場の演算子の真空期待値は の2つとなる。つまりあり得る基底状態もしくは真空が2つになってしまうのである。この2つの中でどっちか一つに決まらなければいけなく、それからどっちか一つに決まってしまえばその時点で離散対称性は(自発的に)破れてしまう。これこそが(5.123)のなのである。 先ほど述べたように、は連続対称性でないので、南部・ゴールドストンボソンは現れない。これを確かめるには、真空まわりでの揺らぎを見る必要がある、なので真空期待値がゼロと見えるように場の演算子を のようにシフトしよう。そうして簡単な等式変形を行うと、 となり、が質量を持つだけで、他の無質量ボソンは現れていないのがわかる。 Continue reading Cheng&Li Sec. 5.3 :: Discrete symmetry case

Cheng&Li Sec. 5.3 :: The Goldstone theorem

連続対称性の自発的破れは、無質量でスピンゼロのボソンの存在を意味する。それを南部・ゴールドストンボソンという。そのフォーマルな証明は1968年にGuralnikたちによって行われた(Broken symmetries and the Goldstone theorem)。ここではその証明を説明する。 連続対称性のあるところにネーターカレントがあり、またそのチャージもあるのだが、対称性が自発的に破れたせいでその収束性が悪くなるため、チャージがwell-definedでなくなる。しかしここでは、チャージがwell-definedでなくても、チャージの交換関係さえ定義できれば良いというところに着目している。 あるジェネリックな場の演算子の変換は と書ける。ここでBaker-Campbell-Hausdorfの公式を使っている。さっき言ったように、交換子さえ存在していれば的な話を進める。 ここで、表面が十分広く、十分大きくspacelikeに離れていると仮定し、表面項を落とす。結局、 この交換子は何らかの場のコンビネーションでなっていて、 なら、対称性が破れていると言える。 まず、デルタ関数からとなってしまうので、でないといけないのがわかる。とすると、より、 と書けるのがわかる。は有限のnonzeroな量なので、デルタ関数の発散を抑えるためには正の周波数項と負の周波数の項が互いに打ち消す必要があって、それができるためにはとなるしかない。つまり、有限でnonzeroなを与えるモードは無質量粒子しかなく、これこそが南部・ゴールドストンボソンの存在を示すのである。 この粒子はまた次のような性質を持つ。 この定理は使っている摂動論などによらない。 Continue reading Cheng&Li Sec. 5.3 :: The Goldstone theorem

Cheng&Li Sec. 5.3 :: Ferromagnetism as an example of spontaneous symmetry breakdown

対称性の自発的破れによる粒子スペクトルの縮退の無さはそんなに驚くべきことでもない。 例えばあたりでの強磁性あたりでも議論できる。 では常磁性があって、この時のすべての二重極たちは等方対称性を持つ。では強磁性があって、等方対称性はなくなり、二重極はどちらか一つの方向に一斉に揃う。これを自発的磁化という。この現象を扱っているのが1950年のギンズバーグランダウ理論(On the theory of superconductivity)である。これはあたりの、磁化がの領域でのモデルである。その自由エネルギー密度を巾展開し、高次項を無視できる。 その自由エネルギーを書くと ここでエネルギー密度とは回転変換に対してスカラーである。またここで、場が十分ゆっくりと変わっていくという仮定が入っている。なので1次微分まであるとする。またこのモデルでは、 はではなので、2次項のみならぬの4次項も入れておく必要がある。 は非負なので、の基底状態の磁化はの最小値にて起こる。 ではなので、つまりに自由エネルギー密度の最小値がある。つまり、磁化は起こっていない。しかしではなので、という局所的最小値の他、 という最小値も持ち得る。ここのはオーダーパラメータつまり秩序変数。方向はどこになるのかはわからないが、とりあえずどっちか一つの方向に一斉に揃う。どこかに向いてしまう寸前までは無限個の方向縮退性があったわけだが、一度決まってしまったらそこで等方対称性は終了のお知らせである。 つまり、対称性が自発的に破れるための条件とは または である。つまり、対称変換による真空(基底状態)の非不変性、真空の縮退性の消滅を意味する。 連続対称性が自発的に破れていない場合、ある場の演算子の真空期待値は、 である。しかし対称性が自発的に破られている場合は、 である。つまり、対称性が自発的に破れている相では、真空が対称演算子に対して縮退していないので、場の演算子の真空期待値がゼロでないと解釈するしかないことを意味する。 (5.124)のお話を後で。 それでも時空対称性は真空にある。 Continue reading Cheng&Li Sec. 5.3 :: Ferromagnetism as an example of spontaneous symmetry breakdown

Cheng&Li Sec. 5.3 :: Non-invariance of the ground state as a symmetry-breaking condition

4週間基礎軍事訓練が迫ってきて いきなりやる気発動。w は対称群の元 これはまた、群の既約表現、つまり基底を張る状態ベクトルともこんな関係を持つ。 ならば、 つまり、エネルギー固有値が対称群に対して縮退している。 これは基底状態(真空)の不変性、つまり縮退をも意味している。ある生成演算子、があって、 だとしよう。ここから、が群の元なのがわかり、 であるべき。しかしこれは でないと成り立たない。ここから真空(基底状態)の不変性が証明された。 もしなら、それこそが対称性の自発的破れを意味する。ただし注意すべきなのは、やではまだ対称的だということである。対称性の破れが見えるのは真空でのみ。 Continue reading Cheng&Li Sec. 5.3 :: Non-invariance of the ground state as a symmetry-breaking condition

Cheng&Li Sec. 5.3 Spontaneous breaking of global symmetry, the Goldstone boson

強い相互作用をするハミルト二アンは のように書ける。はに対称で、はそうでない部分。それからはかなり小さいとされる。 やに対称性があるから、普通に考えて擬スカラー中間子オクテットとともにスカラー中間子オクテットがあったり、のバリオン八重項とともにのバリオン八重項があったりするだろうが、この世にはどうやらそんなデカい多重項の構造は見つかっていない。 ここら辺で、Weonjong Lee先生のツッコミ。今のこの文章を群論の言葉で、数式で示せるか。 pseudoscalar mesonって、である。はスピン、はパリティ、はチャージのこと。またその演算子はだろう。ここでは、例えばフレーバーとして、との二重項とする。はフレーバーの群の生成子の表現(行列)。また、scalar mesonはとか。 まずは両方の質量を求める。その方法としては、という相関関数と、という相関関数の間に、sym. transformation mixingがあるのを示して、よって両方が同じ質量を持ってるのを示せば良い。 話を戻そう。とりあえずそんなら、対称が自発的に破れているとしか考えられないだろう。言い換えると、対称性は実世界の粒子スペクトルとしては現れないということである。 Related articles Homeworks of Physics at LHC (A Lecture of Kaoru Hagiwara) Q5 (saintbenjamin.wordpress.com) Continue reading Cheng&Li Sec. 5.3 Spontaneous breaking of global symmetry, the Goldstone boson

finite-temperature QCDの1993年までの歴史。

最近はLyXを使わずに、ほとんどiPadのNoteshelfやGoodNotesを活用しているところですから、なかなかTeXが面倒くさくなってきました。 今日はfinite-temperature QCDの1993年までの歴史と、Chiral symmetryに関して調べてみました。 Chiral symmetryの復習は、あれですよ。staggered fermionをこれから使うもんなんでね。 明日はG&Lのstaggered fermionのとこをまた読んでみようと思います。chiral symmetryのSSBのメカニズムも、セミナーでちゃんと説明できるようにまとめときます。 それから、明日やりたいのは、renormalization group methodの復習です。せっかくなので牟田さんの本を使おうと思います。 Related articles Phase diagram at finite temperature and chemical potential in strong coupling limit of lattice QCD :: Introduction (saintbenjamin.wordpress.com) Continue reading finite-temperature QCDの1993年までの歴史。

Chiral symmetry

宇川先生の講義録の最初あたりは、staggered fermionが結構出没してます。 ってことで、Chiral symmetryを。 マインツ大学の方で、Stefan Schererさんが2学期にわたって授業をやったスライドをもらいました。 Related articles Symmetry (jttwriting.wordpress.com) Light Dirac neutralino dark matter (motls.blogspot.com) Phase diagram at finite temperature and chemical potential in strong coupling limit of lattice QCD :: Introduction (saintbenjamin.wordpress.com) Continue reading Chiral symmetry

今日から、記録を残していきます。

現在、筑波大学の宇川彰副学長の講義録を読んでいます。 これは1993年6月21日から7月2日まで、アメリカのワシントン大学のキャンパスで開催されたUehling夏の学校で、「Lattice QCD at Finite Temperature」という名で行われた講義です。採録はStanley Myintさんにやっていただきました。 Related articles 500 Physicists to Converge at Lattice Field Theory Symposium (insidehpc.com) Phase diagram at finite temperature and chemical potential in strong coupling limit of lattice QCD :: Introduction (saintbenjamin.wordpress.com) Continue reading 今日から、記録を残していきます。

2010年10月24日のG20アジア・ソング・フェスティバル

後から知ったんですけど、AKB48が出演したと…。 早速KBSの関連動画を探してみたんです。 で、遠征メンバーたちの名簿を探して見たところです。 16 北原里英 19 指原莉乃 21 宮崎美穂 以上がメディア選抜ならずの選抜メンバー。 22 多田愛佳 23 倉持明日香 25 増田有華 27 石田晴香 29 仁藤萌乃 31 佐藤すみれ 33 藤江れいな 34 米沢瑠美 以上がアンダーガールズ そして以下は総選挙で40位に入れなかったメンバーたち。 A 仲谷明香 A 岩佐美咲 K 菊地あやか K 松井咲子 B 佐藤夏希 メディア選抜圏は全員欠席していますね。もちろん、これは2010年8月18日に発表された17thシングル総選挙「母さんに誓って、ガチです」の結果。 あの中のエースはきたりえ。正直好きなメンバーの一人なのでうれしかったです。それに韓国語もお上手だったし。 ポニーテールとシュシュ、会いたかった、ヘビーローテーションの3曲を疲労したと。そんなかKBSで放送されたのはポ二シュシュ1曲と、きたりえの韓国語コメントのみ。 佐藤夏希とモッチも韓国語MCをやってたそうですが、モッチは忘れちゃったみたい。 会いたかったとポ二シュシュは仁藤がセンターで、ヘビロテは指原がセンターだったと。 こんなかで実際シングルメイン曲に参加してるのはきたりえ、指原、宮崎美穂くらいで、他はシングルには参加しているものの、アンダーガールズなわけですし・・・。 それに、5人は劇場でしか会えない子たちだし…。 まぁ・・・。総選挙結果だけで言うと、こりゃあリザーブ・クラスですね。 でも、若芽たちが大舞台を経験してみたわけだし、これはかなりの経験となるでしょう・・・。 絶対これで韓国のKARAとかと比べられただろうに、もっと上位クラスの子たちも来てほしかった。まぁスケジュール大変つまってたろうけど・・・。 ゆきりんとか、河西とかでもいれば良かった・・・。とはいえ、もっとメインメンバーがいてくれないとどうしようもなかったしねぇ。 Continue reading 2010年10月24日のG20アジア・ソング・フェスティバル

Feynman Parameter

韓国の高校数学では次の公式を使って解くことになっている問題がしばしば出てくる。 発想の転換。これが、第3の(積分)変数によって積分されたとすると? それから、もう少し頭を使って、次のように変数変換してみる。 すると、 となる。Feynman parameterを使って、分母を一つの括弧の中にまとめた。こういう技法は散乱振幅の計算をかなり易しくしてくれる。 これの応用、その1つ目。 数学的帰納法で証明できる。からまでに進む一番のポイントは、両辺をで微分すること。 2つ目の応用 数学的帰納法で証明できる。証明の最大のポイントはこの式。 3番目の応用 これも数学帰納法で、最大のポイントは次の式。 Continue reading Feynman Parameter

Path Integral

粒子がある点 から まで遷移する確率は、次のように書ける。 その経路の間に2重スリットを置いてみよう。 superposition principleにより、この場合の遷移振幅は、 のようである。もしなら、 となり、constructive interferenceが起こる。けれど ならば、 となり、destructive interferenceが起こる。これより、二重以上のスリットがある場合の一般的な場合は、 と書けるだろう。ここで、位置$x$ が数列であれば、それぞれの に関してまず$latex\int dx_{i}$の積分を行い、それからと和をとったのだが、時間は連続的な量なので、もう$x$は時間の関数なになっている。ゆえに、というのは関数の関数になっていて、ある変数で微分するのでなく、関数で微分することになっている。このように関数の関数を扱うのを汎関数解析と呼ぶ。 さて、をどうやって決めるか。古典極限に持っていくと、量子力学的とは違って、経路が確実に1つに定まることから、あの汎関数積分を古典経路を、次のようなstationary conditionより把握し、 あれからstationary phase approximationを計算できるかも知れない。でも、古典経路は解析力学の最小作用定理を満たすものだった。 それで、このaction をphaseとして使えそうである。でもただし、これはあくまでものような古典極限で成り立つものだし、次元の問題もある。ゆえに、phaseとしてはを使うことにしよう。実際この遷移振幅をSchroedinger方程式に入れてみよう。 ここで、古典極限としてとしたら、 となるが、これはまさに古典力学のHamilton-Jacobi方程式である。ゆえに古典極限がうまく回っている。ゆえに遷移振幅は、最終的に のようにかける。 Continue reading Path Integral

Fourier Transform of Heaviside Step Function

Heaviside Step functionはどうやってフーリエ変換できるか。 ここでをのGreen’s functionのようなものだと考え、naiveに計算してみようか。 これを見て普通にわかるだろうが、となるところでintegrandが発散しちゃっている。ただし、正の方向から0へいく方向で発散するスピードと、負の方向から0へいく方向で発散するスピードが同じことに注目する。こういうところで一発で思い出せるのは、Cauchy principal valueである。 それから適切な変換で積分を一つにまとめる。 発散は実の値で起こっていたが、こういう方法で発散する実の値を打ち消し合わせ、純虚の値だけを残す。純虚というけれど、denominatorにがあったので、全体的には実の値を持つようになる。 RHSの積分を計算するに、次のような既知の積分を用いよう。 が正か負かによって値が変わる。 それぞれにを足せば、Heaviside step functionそのものになる。 またDirac delta functionの定義を用いて、 これで求まった。   Continue reading Fourier Transform of Heaviside Step Function

Lorentz group

マックスウェル方程式の場合のように、Tensor notationで様々なLorentz変換を見つけることができる。 けれどこのnotation以外にもLorentz transformationは山ほどあるという。 そのすべてのLorentz transformationを一括して眺めたい。としたらすべてのLorentz変換たちが共有している性質を見つけるのが必要である。 任意のn-component multipletのLorentz transformationを考えてみよう。議論の簡単さのために線形変換に限って考える。としても、どんな複雑な変形の仕方だって、そのinfinitesimal transformationは必ず線形だから、大げさに言うまでもない。Lorentz transformationとともにfield argumentも変換するが、こいつは無視して眺めると、 のような変換をするだろう。ここではmatrixである。ここに更なるを作用させても、それもLorentz transformationであろう。つまりもLorentz変換である。ここで数学の群が浮かぶ。つまり、こういうLorentz transformationたちは群をなしているのである。としたら、群論の言葉で、は表現行列である。 さて、Lorentz群の有限次元行列をどうやって表せるか。 Lorentz transformationは「4次元時空での回転」である。なので、量子力学でも容易に記述できる3次元回転群から考えてみよう。 これはスピン量子数ごとに、そのdimensionalityをとし、その表現行列をとして持つやつである。たとえばスピン1の表現は行列である。   どんな連続群も、ほとんど恒等変換に近いくらいのinfinitesimalな変換は、あるベクトル空間を作る。それはその群のLie algebraという。そのベクトル空間の基底ベクトルはLie algebraの生成子という。   3次元回転群の場合、その演算子は角運動量演算子であり、有名なcommutation relationを満たす。有限な回転演算はgeneratorを指数関数の肩の上に置いたような形になる。演算子の掛け算の規則はgeneratorたちの交換関係によって定まる。 ここでのように、その群のgeneratorを求めて、そいつを指数関数の肩の上に置けば、continuous groupの行列表現を表すことができる。   今はローレンツ群の生成子の交換関係を求めなければいけない。スピン角運動量だけではなく、軌道角運動量も交換関係は満たす。 これを4次元に拡張するとしたら、考えるまででもなくこれだろう。 計算してみれば、わかるが、こいつなら次のような交換関係を満たす。 これがLorentz groupのcommutation relationである。   一方、次のような表現も、Lorentz groupのgeneratorになりえるのがわかる。 それから、以前ポストしたようにSpinor表現もある。 Continue reading Lorentz group

Generator of Lorentz Group :: Spinor Rep.

Gamma matricesを用いて、Lorentz groupをいわゆるSpinor representationで表せる。 Peskinを読んでも、九後さんをわ読んでもわかるが、そのgeneratorはブロック対角化されている。これは、この表現がreducibleであることを意味する。対角成分は2個であって、それぞれは2次元でパウリ行列なので、それならirreducible。 だからDirac spinor fieldも4つの成分を持っているが、その上の2成分と下の2成分がその2つのブロックたちと独立的に作用するということがわかる。その上2成分をleft-handed spinor、下2成分をright-handed spinorという。 Peskinがちょっとうざいのはこういうとこ。Primed & Unprimed Spinorを明記してくれなかった。備忘録の形式で片づけてみよう。Peskinでいう43ページと44ページのことである。 備忘録 Lorentz群のspinor表現のgerenratorを、spinorの足まで全部書いて表せば次のようである。 これをローレンツ変換行列に代入。 それから、次を参照し、 ,          次を代入すると、 ,          Lorentz変換行列は次のように、もうちょっとわかりやすい形になる。 ここではrotationの角度を、はboostのrapidityを表す。つまり、spatial rotationとLorentz boostの部分に分かれられているのである。 spinorのかかわったLorentz変換ではgamma matricesが大事になるが、Gamma matricesはvectorの足とspinorの足両方を持っていて、こいつに対するspinor足のLorentz変換と、vector足のLorentz変換は同時に行われる。2つが同時に行われたらgamma matricesは不変。一言でいうと次式のようである。 これをPauli matricesを用いて表すと、次のようである。 Related articles Helicity, Chirality, Mass, and the Higgs (quantumdiaries.org) Continue reading Generator of Lorentz Group :: Spinor Rep.

Noether Current for Classical Electromagnetism

Noether Currentを求めてみよう。 spacetime translationに対するNoether Currentは、次のように計算する。 しかしここで問題がある。energy-momentum tensorはsymmetricであり、この第2項も一応symmetricなのだが、第1項はsymmetricではない。 ここで、場の理論においてのenergy-momentum tensorは発散が0なテンソルを足しても良いっていうambiguityを用いる。次のようなtensorを考えよう。 これを足しても、energy-momentum tensorは本質的には変わらない。さてどういう形をするのかを計算していこう。 さて、これはsymmetric tensorなのか? 対象テンソルであってるね。これで求まった。 さて、Noether Currentの形を、学部2年生レベルの生徒たちも一目でわかるような形に書き換えてみよう。予備作業として、ラグランジアンから。 は上げ下げにマイナスつくんだけど、はつかない。だったら2つ上げ下げだから、マイナスが打ち消しあう。 ここからは簡単な計算ですぐ示せる。 まず場のエネルギー。 Poynting Vector 次はちょっと計算が難しいが、Maxwell stress tensor。 Continue reading Noether Current for Classical Electromagnetism

Electromagnetism with classical mechanics

Lagrangianは次のように与えられる。 そしてEuler-Lagrange equationは次のようである。 主要な微分計算 これらの結果を集めると、次がわかる。 これを3次元ベクトルの形に直してみよう。 ここでがダミーなのに着目すると、簡単な計算で次がわかる。 ,          ,          ,          これはやっぱりマックスウェルの方程式そのものである。 Continue reading Electromagnetism with classical mechanics

場の量子論でCausalityは守られているのか。-2-

purely spacelikeという条件を課す。、 これは複素解析的に考えると、に極、そして分岐点を持っていて、ブランチカットがある。それを虚軸に張るとしよう。それから積分経路を、実軸を走り、それから上に包むような方向に行き、ブランチカットで下に走り、分岐点かつ極でターンして上がり、それから上に包むような方向にして実軸に戻ってくるような経路に選ぶ。としたら円弧のところはとしたらゼロであり、そしてその積分経路でなら複素積分がコーシーの定理によってゼロなので、それから考えれば、教科書の言っている、実軸積分をブランチカットを包むような経路に変えることができる、ということになる。 そうすると、実軸積分は、 で変数変換をしたら、ブランチカットの隣を走る積分経路の積分になり、その2倍で計算すればいいわけである。 ここでだったら、がほぼゼロになるので、この積分ではが一番小さい方が一番寄与できそうなイメージがある。つまり、積分する代わりにを代入しても良いということ。この積分の係数でがかかってあるが、それによる効果はintegrandの中ので相殺される。定数倍を適当に無視すれば、この積分の結果の核心はである。lightconeの外側で指数関数的に減少してはいるけれどnonzeroである。 ふと考えてこれも問題がありそうに思われるが、そもそも、粒子がspacelikeなintervalをpropagateできるかどうかにこだわるより、spacelikeな関係の2つのスポットで、どれか一方でのmeasurementがほかのやつでのmeasurementに影響を与えるか否かを調べるのがどうかと。 もしcommutatorが0ならば、同時測定可能っていう意味で、つまりお互いの測定に影響を与えないということである。それを確認しよう。簡単な計算で次が言える。 では、を行うために、という点を必ず通らなければいけないが、この点では絶対なので、これが不可能である。けれどspacelikeな領域でならできるのである。これでcommutatorは自然と0になる。 No measurement in the Klein-Gordon theory can affect another measurement outside the light-cone. Continue reading 場の量子論でCausalityは守られているのか。-2-

場の量子論でCausalityは守られているのか。-1-

すでにCanonical Quantizationを済ませているとする。今考えている場はreal Klein-Gordon fieldで。 粒子がからへとpropagateする振幅は次のように与えられる。 これを計算していく。 これを分析してみよう。まずpurely timelikeな場合(, )から。 図はを、の区間で見つめたやつである。もしが無限にでかければ、余弦関数の上げ下げはさらにひどくなる。としたら積分の原理を考えると、いくら高く上がってから戻ってきたとしても、それからその分下に下がってから戻ってくるので、積分面積への寄与はほとんどゼロである。 としたら、この積分面積に対して一番の寄与をするのは、stationary phase法のような考え方ですぐわかるが、一番小さい区域の奴であって、それはのところである。ちょうどでなく、よりちょっとずれたとこを選んだとしたら、もゼロでなくいられる。それから残されるのはである。これに比例する値が残っている。 これは予想通りの結果である。次はpurely spatialな場合を考えてみよう。 Continue reading 場の量子論でCausalityは守られているのか。-1-

Fresnel Integral

次のような積分の計算に関して考える。ここでとする。 複素解析を導入して考える。ただの実軸上の積分を、複素平面へとかだけ回転させる。とすると、 ここで、 である。さて、だとしよう。ふと考えるととともにとなりそうである。そうするとintegrandが発散しちゃい、この積分は意味を持たなくなる。 この積分が意味を持ち得るための条件は、 である。そうすればが無限でも収束し、安全に積分ができるからである。こうなるためには、 でとなることであり、これが意味するのは、の場合、つまりにする場合で例えると、もしくはである。 つまり、緑色の円弧のような回転方向を意味するのである。 原点からオレンジ色の経路()に乗って出発し、緑色の円弧経路でターンして、赤色の経路()で原点に戻ってくるようなcontourでの複素積分は、integrandがregularなので、Cauchyの積分定理よりゼロである。それに円弧積分はでゼロなのを考えれば、次がわかる。 この積分経路は実軸と比べるとの分回っているので、である。 これよりintegrandにが含まれている積分が、が入っている積分、つまりガウス積分となった。 である。 Continue reading Fresnel Integral

続き。Stationary phase approximationを使って考えるasymptotic behavior

厳密解を求めてもわけわかんないのは相変わらず。 そこでlight-coneからずいぶん離れた、つまりでのasymptotic behaviorを調べよう。stationary phase approximationが一番わかりやすそう。その条件はであるが、これを丁寧に計算すると、を得る。こいつからの等式変形でdominant momentumを求めることができる。 これを代入してみる。 これらをに代入すると次を得る。 これらはspacelikeなところで小さくなるけれど、まだ0にはならない。このままだと因果率が成り立たない。 Continue reading 続き。Stationary phase approximationを使って考えるasymptotic behavior

量子力学の限界、そして場の量子論の必要性に関して。

The amplitude for a free particle to propagate from to そこで非相対論的量子力学なら、なので、 から出発する。 ここで、Fresnel積分を実行しなければいけない。これの計算に関しては別にポストしとく。 これはどのようなやに対してもゼロにならない。因果律を破った場合でもそうであり、ならばcausalityの破れを意味し、相対論的とは言えない。ならば、相対論的なエネルギー関係でやってみよう。 ここで、Gradshteyn and Ryzhikの#3.914のET175(35)指揮を参照する。Third Editionではp.491である。 この積分の結果を用いて計算すると、次のようになる。 ここでのは第2種変形ベッセル関数。はとともに(上式で言えば)に落とされていく関数。 Continue reading 量子力学の限界、そして場の量子論の必要性に関して。

チャン・ミンジェ生涯初勝利

今年、リビルド中なのかプレーオフ目指し中なのかよくわかんない、我らが鷹軍団。 その先発5銃士で、まず国家代表の柳ヒョンジン、それから人民軍先発金・ヒョクミン、それから老けた顔してるアン・スンミン、最近完封増えてるヤン・フン最後にチャン・ミンジェなんですけど、 チャン・ミンジェだけが勝利なかったんですよね。いっつも一所懸命やってるのに、なかなか勝利運がなかった。 よく投げてるなーって時は打線が生きてくれなくて1点差とかで結局ブルペンと交代だったし、なんか1~2点取れたなーって時は、中盤くらい運がよくなくて結局5イニング埋めずに降板だったし。 彼がどんだけ優秀か、というと、そんなん負けてても防御率4点台だったし、敗北も2個しかなかったし。 ちょっと切なかったよ。本当に。早く初勝利取ってほしかった。あんなに一所懸命やってるのに。 今日はハンファvsKIA。平日3連戦の最後の試合。 今日は試合を最初から見てないからわかんないけど、でも危機が迫ってきたときはこの世のほかのどんな投手よりも一所懸命投げ込んでたみたい。 結局、2対0に勝ってる状況で5イニング越して6回に入った。 しかし、1アウトまでよく取っといて、タイムリーで1点追い込まれたり、フォアボールとデッドボールで、1死1,2塁にまで追い込まれた。 そこで、救援に必勝継投組のパク・チョンジンが登板。キャッチャーも主将のシン・キョンヒョンに後退。 彼はもともとセットアッパーか抑えなんですけど、大ピンチだし、ブルペンで一番信頼できるやつなんだから早めに上がった。 いや…。カメラがたまにチャン・ミンジェ撮ってたけど、両手を揃えてなんか唱えながらすごく祈ってた。 俺すらちょっと涙出たし、パク・チョンジンが食い止めてくれるのを祈りに祈った。 結局、国家代表先駆け番長イ・ヨンギュに三振取ってピンチ脱出。 それから、2対1で追い込まれてるところ、満塁チャンスがカリム・ガルシアに渡来。 メキシコ国家代表なやつで、去年までロッテにいたやつ。 潜水艦ユ・ドンフンの初球を飛ばした。 韓国に再び戻ってきてから8日ぶり。満塁ホームラン!グランドスラムホームラン! 結局そこで勝負は終わった。7対1、ハンファの勝利。 ガルシアの満塁砲、研究室で叫んじゃいそうになってた…。いーや、ストレスがぜーんぶなくなった! Continue reading チャン・ミンジェ生涯初勝利